3月3日は女の子の健康と成長を願う特別な日、桃の節句またはひな祭りとして知られています。
女の子のいる家庭では、雛人形を飾る家庭が多いですね。
みなさんのおうちでは雛人形を飾っていますか？
雛人形を、
「いつ出したらいいのか？」
「どんな場所に飾ったらいいのか？」
「いつしまったらいいのか？」
わからないことも多いと思います。
この記事では、みなさんのそんな疑問を解決すべく、雛人形の気になることについて調べてみました。
さらに知っているようで意外と知らない、「雛人形を飾る意味」などもあわせて紹介していきます。
雛人形はいつ出す？
雛人形はいつ飾り始めたらよいのでしょうか？
実は、雛人形を飾るタイミングの明確なルールはありません。
2月4日より早く飾っても問題はないので、早めに飾って、ひなまつりまで長く楽しむのが良いのではないでしょうか。
なぜなのでしょうか？
理由は、昔から「一夜飾りは縁起が悪い」と言われているからです。
雛人形を飾るのに良いとされる時間は？
飾る時間に関しては、朝から昼前が良いと言われています。
理由としては2つあります。
〇太陽が出始める朝は縁起が良い
〇午前中は陽の気が強い
しかし、必ず午前中に飾らないといけないというわけではありません。
さらに、雛人形を飾る日には、大安や友引のような吉日を選ぶことが望ましいとされています。
特に、雨水（2月19日頃）という二十四節気の日は、春の訪れを告げる重要な時期であり、雛人形を飾るには最適な日とされています。
雛人形はいつしまう（片づける）？
雛人形はいつまでに片付ければよいのでしょうか？
「3月3日が終わったら出来るだけ早く」とは言われていますが、明確にいつまでに片付けるかは決まっていません。
ひな祭りが過ぎたら、なるべく早めに天気の良い日を選んでしまいましょう。
では、なぜ雛人形は出来るだけ早く片付けないといけないのでしょうか？
1.「雛人形をいつまでも出しておくと婚期が遅れる」という言い伝えがありますが、それは俗説。
ひな祭りが終わっても、雛人形をいつまでも出しておくのはだらしないこととされています。
そのだらしなさを戒めるための警告に近いものだとされているのです。
一つ目は、雛人形が女の子の幸福な未来と健康を象徴しており、長期間展示しておくとその願いが達成されないとされる信仰からです。
二つ目は、雛人形が湿気やカビに敏感であるため、迅速に保管することでその美しさを長く保つことができるからです。
片付けの注意点は？
片づける際のポイントには、以下の注意点があります：
- 片づける日は、空気が乾燥しており晴れている日を選ぶことが理想的です。
- 雛人形を保管する前に、ほこりや汚れを丁寧に拭き取り、必要なら乾いた布で水分を取り除きます。
- 保管時には、専用の箱や保護袋を使用して丁寧に梱包します。
- 保管場所は、湿度や温度変化が少なく、直射日光や虫から守れる環境が望ましいです。
- 理想的な保管日は、桃の節句の直後できるだけ早い時期です。
雛人形を飾る意味は？
雛人形の背後にある意味については、子どもの幸せと健康を願う伝統的な目的があります。
この風習の起源は中国の上巳の節句にさかのぼり、不幸や災難を人形に移して川に流すという習慣から発展しました。
日本では、この風習が流し雛として定着し、平安時代には貴族の子どもたちが人形遊びを楽しむ文化が根付きました。
江戸時代には3月3日がひな祭りと定められ、女の子の成長と健康を祝う行事として広まりました。
その際、雛人形の飾りつけ方も形式化され、七段飾りが一般的になりました。
現在も、雛人形は様々な形態で存在していますが、その基本的な意味は変わらず、子どもを守り幸せを願う象徴としての役割を持っています。
立春からの準備と3月3日の後の迅速な片付けが推奨されていますが、実際には天候や個人のスケジュールに合わせて柔軟に対応することが大切です。
雛人形は家族にとって大切な宝物であり、丁寧な取り扱いによって長年にわたってその価値を保ち続けることができます。
